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2008/05/10

生命時間を過ごすこと その4

登校時には各町内の登校する学童ごとに固まって道草くいながら、ふざけあって往くので時間を充分取って自宅を出るように自然と時刻が設定されていた。この方式を未だに誰が決めたのか知る由もない。学校をめざして各町内ごとのグループが校門をくぐるのである。

このころ私の町内には、お医者さん・会社の重役さん・地主さん等お金持ちの多く住んでる新興町内であったが、父親はしがないサラリーマンをしていたのに高級住宅町内に小さな家を建てた。右隣は会社重役さんの立派な家なので見劣りがした。左隣は味噌・醤油を販売している店屋さんであった。

学校を取り巻くようにある畑は地主さんから土地をかりて農業をされておる人が相当昔から集落を形成していた。だから言葉のアクセントも違うのである。ここから通学する一人、勇君と気があったのか言葉をよく交わすようになった。

ある日、勇君は私に問いかけた「なうちいんがいっか」と言った。私には通じないのでポカンとしていた。また少し語気が強くなって「なうちいんがいっか!」その怒ったような語気に恐れをなした私は黙って理解できぬまま頷いた。勇君はニッコリして今度の日曜日「なうんちに遊びにゆくから」私は、また だまって頷いた。なにがなんだかわからないまま日曜日に勇君と遊ぶことだけは分かった。

「ただいま」元気なく帰宅した。シェパード犬で名前はドロップである。私が帰るとワンワンとシッポ振って吠える。元気のない「ただいま」を不審に思ってか、「母はなにかあったの?」と言う、私はこれこれ云々と答えた。
母は大笑いしながら通訳してくれた「お前の家に犬がいますか」日曜日に遊びに行くから犬を見せてくれ と言う事よ 私は犬のことをインガという言葉を初めて知ったようやく理解でき勇君が家に遊びに来たらドロップを連れて裏の海岸で遊ぶ計画を建てた。母はお弁当を用意するよと言ってくれた。嬉しい元気が出た。Whiteshepherds23ドロップは軍用犬として訓練されているので命令すればよく動く 学童の私でも

写真はhttp://www.12danya.co.jp/photo/
から引用させていただきました

勇君とは年一回の同級会で逢って当時を回想している。彼の畑は現在は高級住宅街となっている。

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同居している娘は50歳を超えた。子育ても終えたので子犬を飼うことになった。明日家族が増える名前は「春」とゆう名の女の子犬である

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コメント

方言は初めて聞くときは分からないこともありますが、
会話を傍で聞いていると 優しい雰囲気や親しみ溢れていて
味わいがありますよね~!
私、新潟に住んで居りましたときは朝市などで農家のおばあさん相手に
聞き覚えた即席の新潟弁で値段の値切りの交渉をよくやっていたものでした。
懐かしいで~す。

東北ルネサンスという本に、これは赤坂さんという方の7人の賢人といわれる方々との対談集ですが、作家の井上ひさしさんとの対談で吉里吉里人という小説にも書いたがということですが、「ふぁすりふぁんばどびはんずめ!」と山形出身の人が号令をかけても九州の人は何のことかわからない。これは「走り幅跳び始め!」ということなんだそうです。
この話を思い出しました。本そのものはシュミットさんの紹介によるものです。井上さんの方言に対する考え方が大変に面白いんです。

watari14さん michikoさんコメントありがとうございました。

方言は地方色豊かで面白いですね 新潟弁も忘れかけていますが懐かしい思いでいっぱいですよ

記事読んでいただきありがとうございました

>学校をめざして各町内ごとのグループが校門をくぐるのである。

現在は、子供の安全を考慮して、グループで登下校する姿をみかけますが、クオリアさんの時代にすでにあったのですね。

方言の話、面白く読ませていただきました。

ようこさんコメントありがとうございました。当時のグループ登校は学童たちが自然に道草をしたり遊んだりしながらが目的でした。先生からも父兄からも警察からも指導はありませんでした。餓鬼大将が自然に決めていました。特に冬の猛吹雪で降雪量も多い雪道のときは各町内村落のグループの6年生がラッセルしてあとに一列に下級生がつらなり歩いての登校でした。そこには子どもたち自身による知恵が芽生えていました。

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